バスーンの研究では他に類を見ない情報量、技術をもっている Kenmochi Bassoon Works からオリジナルボーカルが発売されました。
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Bassoon Bocal – Épées Series (エペ ボーカル)
タイプは4種類あり、各タイプの特性は下記のとおり
AA type: 中庸な息流性で音律性も良く、バランスのとれたタイプ
FF type: 充分な量感性と豊かな表現性、滑らか感のあるタイプ
GG type: 音律性の良いフォーカス音質、息流性も良好なタイプ
SS type: 柔軟な発音性と表現性に富んだ安定感のあるタイプ
2009年に新しい内径を持った4タイプのボーカルの設計を終え、その年から、修理の合間にコツコツ製作を続けてきて、ある程度の本数が確保出来たことから販売を開始されたそうです。釼持さんお一人で完全にハンドメイドで製作されており、大量生産も難しい為、工房直売のみとのことで、先日、無理をお願いして急遽伺って試奏、選定させていただきました。
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4タイプ、それぞれの1番、2番を各5本ずつ、計40本試奏させていただきました。最初に開発の経緯やタイプの違いなどを伺って、いよいよ試奏でしたが、 既に試奏された方々が書かれているように、非常に精密に出来ており、 個体差がほとんど無く、僅かな違いを選ぶことになりました。Heckelのボーカルであれば、個体差も大きく、割と簡単に駄目なものを選り分けられるのですが、今回は悩みました。4タイプ共通して、滑らかで吹きやすく、上から下まで安定していて、 その上で、4タイプのそれぞれの特徴がありました。
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滞在時間が限られていたので、必死で選んで、FF No.1とAA No.2の2本購入しました。予算と財務省が許せばSS No.1も欲しいなと思いました(モーツァルトとかには最高な感じでした)。購入の際は奥様お手製のボーカルカバーがついてきます。柄がいろいろ選べます。

リードがそのままでも十分いけそうでしたので、オケの練習でいきなりブッツケでFF No.1使ってみたのですが、とても良かったです。未完成とアルルの女の1stを吹いてみましたが、うわずる箇所もなく、dim.がとても楽に出来ました。発音のコントロールも容易でした。このFF No.1ですが、手持ちのHeckelのボーカルのどれよりも良い感じで、いろいろ試して見ているところですが、YAMAHAの安定性とHeckelのPreWarの自由度を併せ持っているような感じがしています。吹いていてとても気持よく吹け、考えるとおりに表現出来ます。高音域でも滑らかで、思うとおりに息が入ります。オケの録音も聴いて確認しましたが、埋もれることなく狙った通りによく聴こえます。
これまでも各社のボーカルをいろいろ使ってきましたが、エペボーカルは別格の完成度があります。これから世界のオーケストラでエペ所有者が増え、評判が高まるのは間違いないとおもいます。

参考までに、これまでにエペボーカルの試奏、感想を書かれている方のリンクを追記しておきます。
Grazie del Fagotto
バスーンふぁんたじあ

最近はFacebookに書くことが大半で、すでにFBには感想をあげていましたが、めずらしくブログにも書く気になりました。

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